2009年8月12日水曜日

20090812 息子が自殺して

昨日は、2人のSocial Worker、アニルとアンムンマと一緒に家族に自殺者が出て、経済的、社会的、心理的に困窮している家を訪ねた。1990年代後半の農業危機の社会史の聞き取りのためである。ところが、どうも意思疎通(最初に、アンムンマ、次にWSSSの神父→カルパッタで自殺被害者救済の仕事をするE.J.ジョス→バッテリーで同じ仕事をしているアニルと人づてにぐるぐるまわった)でずれたようで(連想ゲーム的に)、尋ねた家は結局、農業危機とはほとんど関係がなかった。

ま、それでも、こういうことはよくあるので、一先ず実行。最初に訪ねた家は、26になる長男が自殺した家。理由は、好きな娘ができて、結婚交渉に及んだが、彼の家は、彼女の家よりも貧しく交渉は決別。結婚できないことを知った娘はそれを苦に自殺してしまう。さらに、その事実に耐えられなかった長男も後追い自殺、ということであった。稼ぎ頭の息子が死に、歳老いた両親は、収入源をなくしてしまったので、WSSSが支援しているのである。もうめっきり恋愛に対しての制度的制約がなくなった(ただし、「婚活」なんて言葉があおる流行的な制度は立ち現れている)日本には見られない、すごい熱愛だ。シェイクスピアのケーララ農村版。

次の家は、もうすこし農業と関係があって、借金で首が回らなくなってこれまた長男が自殺した家である。病気がちな両親に医療費の出費が重なり、銀行へ借金、その返済のため高利貸しに借金などを重ねたという。両親は、80をこえており、途方に暮れている様子である。

両方の家族とも、話しながら取り乱し、泣きながら語ってくれた。当事者にとっては繊細なことなので、聞き取りはなかなか難しい。どういう風にとらえればいいのか、まだ練れていないが、穏やかに見える農村においても、意外と自殺者は多いものである


 

        

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